(仮訳)ポーランド新産のダイダイゴケ属(広義)地衣4種
Wilk, K., 2015. Four Species of Caloplaca s.l. (Lichenized Ascomycota, Teloschistaceae) New for Poland. Polish Botanical Journal. Available at: http://www.degruyter.com/view/j/pbj.2015.60.issue-2/pbj-2015-0028/pbj-2015-0028.xml [Accessed April 3, 2016].
【R3-02802】2016/04/04投稿

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3行まとめ

ポーランド新産種としてCaloplaca concreticolaなど4種のダイダイゴケ属(広義)地衣を報告した。
4種はいずれも山地において石灰岩に生じていた。
各種について標本情報を掲載し、生息環境、分布、類似種との差異などについて記述した。

(ポーランド新産種)

Caloplaca concreticola Vondrák & Khodos.
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【よく似た種との区別】
Caloplaca atroalba
本種より地衣体のサイズが僅かに小さい
本種と異なり粉芽を欠く
本種と異なり皮層がK陰性ではなくK+紫色
Caloplaca soralifera
不稔の際の形態が類似している(混同のおそれがある)
本種と異なり皮層がK陰性ではなくK+紫色
Caloplaca pratensis
北米に分布する
本種と異なりポーランド、ウクライナ、ルーマニア、スロバキア、ロシア、チェコ、カザフスタンではなく北米のみに分布する
本種と異なり小区画が凸状
本種と異なり粉芽がほとんどの場合小区画の上面に生じる

(ポーランド新産種)

Caloplaca interfulgens (Nyl.) J. Steiner
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【よく似た種との区別】
Caloplaca crenulatella
本種ほど地衣体が発達しないか岩内生である
本種と異なり子器の色が一様に橙色ではなく発達段階により変化する
Caloplaca diffusa
本種と異なり石灰岩ではなく珪質岩に生じる
本種と異なり地衣体が小区画状で縁部が拡散状
本種と異なり白色~灰色の初生菌糸を有する

(ポーランド新産種)

Caloplaca isidiigera Vezda
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【よく似た種との区別】
Caloplaca squamuloisidiata
ポーランドに分布する
裂芽を形成する
本種と異なり石灰岩ではなく珪質岩に生じる
本種と異なり地衣体が暗灰色~帯黒色ではなく淡灰色
本種と異なり地衣体が小区画状ではなく小鱗片状
本種と異なり裂芽が球形~短い長形または扁平ではなく分枝する珊瑚状
Caloplaca thracopontica
本種と異なり海洋環境に生息する
本種と異なり石灰岩ではなく珪質岩に生じる
本種と異なり典型的な裂芽ではなくパスチュールおよびロビュールを形成する
Caloplaca chlorina
形態的に類似している(混同のおそれがある)
本種と異なり典型的な裂芽ではなくブラスティディアを形成する
Caloplaca conversa
本種と異なり子器がレカノラ型ではなく”zeorine”型
Caloplaca subbpallida
本種と異なり子器がレカノラ型ではなく”zeorine”型
Caloplaca xerica
本種と異なり子器がレカノラ型ではなく”zeorine”型

(ポーランド新産種)

Caloplaca scabrosa Søchting, Lorentsen & Arup
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【よく似た種との区別】
Caloplaca furfuracea
本種と異なり岩上ではなく材上または稀に樹皮上に発生する
本種ほどブラスティディアを形成しない
本種と異なり地衣成分としてアトラノリンを欠く
Caloplaca ammiospila
本種と異なり岩上ではなくコケ上に発生する
本種と異なり栄養生殖の散布体を形成しない
本種と異なり地衣成分としてアトラノリンを欠く